その5】ベトナムの芸術界をリードする 若手精鋭10名が初来日。 

 Mです。しばらく書かないうちに、あっという間に連休がやってきました。。

 この文化人招へいについては、在ベトナム日本大使館のサイトでも紹介されています。。

 ということで急いで後半参りたいと思います!

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(今回の登場人物)

「ロック」さん

グエン タイン ロック (Thành Lộc)
俳優
1961年生。ベトナム伝統芸能ハッボイ、カイルオンの名門一家に生まれ、8歳の頃から舞台に立ち、これまで舞台で200以上の役を演じ分け、映画でも活躍する「ベトナム演劇界の至宝」。ベトナム国内での受賞・勲章が数々、中でも、視聴者が選ぶ最も愛されている俳優賞に11年間も続けて選ばれている。



(c)Kenichi Aikawa


 (ロック)今回の訪日では文化芸術関係の方と沢山お会いしたんですが、それだけではなくて、レストランの人、ホテルの人などいろんな方を観察していて、心から親切に接してくれているなというのを感じ、日本の「まごころ」に触れることができたなあと感じてます。


−ロックさんのベトナムでの人気はすごいとお聞きしたんですが。


 (ロック)日本では誰も私のことを知らないので、塵と同じようなものですね。(笑)。

 ベトナムでは、私はファンの人と普段から交流することが多くて、ファンの人と買い物したりとか、一緒にアイスクリーム食べたりとか、してます。



−それはすごいファンサービス・・・。楽しいですね。


 (ロック)車はあるんですけど、渋滞するときはバイクで走ることもあるんです。そうすると、「ちょっとロックさん一緒にアイスクリーム食べない?」とかって呼ばれたりして。
 あと、庶民的な食堂でご飯なんか食べると、周りの人が寄ってきてしまうので、みんなで食べることもありますよ


−子どもの頃から舞台に立っていらっしゃったとお聞きしましたが。。

 (ロック)8歳から舞台に立っています。大きくなってから演劇をきちんと勉強したいと思って、大学で舞台を専攻しました。



−すごいキャリアですね。。では、お仕事をされる上で、ベトナム人であること、とかベトナム文化を意識することはあるでしょうか?



 (ロック)両親は伝統演劇の役者でした。私は現代劇をやっていますが、伝統的なものを意識して調和を取ろうとしているところがあると思います。

 今「千年史物語」という劇を上演中なんですが、舞台装飾が日本的だねって言われたんです。日本へは行ったことないのに何でだろう、ってそのとき思ったんですけど、日本的なことを意識していたということではなくて、自分が常にアジアの伝統的な様式とか、優れたものに興味があるので、なんとなく取り入れたような感じになったのかな、と日本に来てわかりました。



ちなみに、ロックさんと四谷の居酒屋でお話したとき、NYで見たミュージカルの話になり、舞台のすごさというのは、例えば「海」を表現した場合、観客がそれぞれ自分の記憶にある海を思い浮かべ、想像力を働かせる、というところがあり、そこが映画のように海そのものを見せるものとは大きく違って、自分にとっては舞台がやっぱり面白と思える点なんだ、ということをおっしゃっていました。

このお別れ会では沢山歌を歌ってくださって、本当に楽しかったです。