ハンガリーで読まれる日本の雑誌


今日は関西国際センターでこのブログを書いてます。
最近お気に入りの音楽はNona Reeves、久保田です。


過去2回お送りしてきた「世界で読まれる日本の雑誌」、
今日はハンガリーブダペストからのレポートを
お送りします。レポーターはブダペスト日本文化センター
のT職員です。


久保田:Tさん、お忙しいところ、取材へのご協力
ありがとうございます!ブダペスト日本文化センター
図書館で人気の雑誌について教えて頂けますか?


人気雑誌ですが、スタッフにヒアリングしたところ、
貸出数と閲覧数を総合すると大体こんな順番だそうです。


1. What's In?


WHAT’s IN? XP ゆず (Sony magazines annex)

WHAT’s IN? XP ゆず (Sony magazines annex)


2. 日経エンタテインメント


日経エンタテインメント ! 2009年 04月号 [雑誌]

日経エンタテインメント ! 2009年 04月号 [雑誌]


3. J-SELECTアニメージュ


Animage(アニメージュ) 2019年 03 月号 [雑誌]

Animage(アニメージュ) 2019年 03 月号 [雑誌]


図書館の客層は、ハンガリー人の高校生・大学生と
在留邦人(特に日系企業等の駐在員の奥様たちと
学生)が中心です。奥様方の間では『Oggi』とかも
人気らしいですが、それはをランキングには含めて
いません。


Oggi (オッジ) 2009年 03月号 [雑誌]

Oggi (オッジ) 2009年 03月号 [雑誌]


やっぱり若者の間でのポップカルチャー人気を反映した内容、
ってことになるんですが、それだけではなく、上記のような
雑誌は写真とか絵とかが多く、内容を理解するためにあんまり
日本語を読まなくてもいいので、単純にハンガリーの人たち
にとって読み易いんだと思います。*1


因みに『週刊少年マガジン』も置いてますが、これは
ストーリーを理解するために日本語を読まなければならない
からか、上記3誌ほどは読まれていないらしいです。*2
ただ、古いバックナンバーを事務所のイベントなんかで
景品としてプレゼントすると、すごく喜ばれます。
漫画の「画」の部分が大事なようで、ストーリーが
途切れていても構わないようです。


総合すると、ハンガリーの人は、日本の雑誌の視覚的な部分を
求めて日本の雑誌を手に取っているようです。ただ、ここの
図書館は、開館時間が平日の9時から18時までなので、客層は
自ずとこの時間帯に来られる人に限られてしまいます。
もし社会人でも来られるような時間に図書館を開けていたら、
ランキングも違ったものになると思います。


久保田:想像を超える部分もあっておもしろいですね! 
ほかに図書館での印象的なエピソードなどありますか?

図書館スタッフも交えて考えてみたんですが、
やっぱり思い浮かばなかったです・・・。
波乱のない平和な図書館なもので…
「利用客が図書館にキャベツを忘れた」
というのは1度ありました。


久保田:「キャベツ」がリアルさを際立たせています!
Tさん、お忙しいところ、ありがとうございました!

*1:これはロンドンとも共通ですね。―久保田

*2:これは意外!!コミックは雑誌よりも文字情報が多い??確かに多いかも…―久保田