久保田、嘉数部長に会いに行く。


こんにちは、久保田です。


今日は前回からの流れで国際交流基金(ジャパンファウンデーション)の日本語事業部長
嘉数勝美(かかず かつみ)部長とのおしゃべりの様子をお届けしたいと思います。
前回の記事はこちら。もうすぐ採用試験の季節でもありますが
基金のスタッフ紹介という面も少しあるかと思います。


ジャパンファウンデーションの3本柱の1つが日本語教育であることは
すでにご案内のとおりだと思いますが、その統括をする
日本語事業部長ってどんな方だと思いますか?


僕は2007年4月に入社してすぐに日本語事業部試験課*1に配属になり
嘉数部長は僕にとって最初の直属の部長でした。日本語事業部長としての職責以外に
日本語教育関連の教育、講演、執筆活動を精力的にこなし、同時に博士論文を執筆中
である研究者でもあり、流暢な英語を話し、書道や詠歌、少林寺拳法を嗜まれ、
根っからの阪神ファンで、そのうえ部下との時間も割いてくださる…、そんな方です。


そんな部長にお伺いしたかった質問の1つはずばり
どうしてそんなことが可能なんですか?」。
どうしてですか、嘉数部長( ̄ー ̄?).....????

嘉数部長:僕は今、ジャパンファウンデーションの日本語事業部長という実務者でもあり、大学院などで教壇にも立ち、同時に博士論文を執筆中の研究者、学習者でもあります。こういうと僕は多くの仕事をこなしているように見えるかもしれませんが、そうでもないんですよ。


興味自体は一貫しています。言語と文化・社会が自分のテーマです。このテーマから派生することをいろいろな立場からやっているということなんです。


困難に直面して行き詰ったら僕は視点を変えてみます。立場を変えてみます。実務者として「困ったな」と思ったら、研究者の立場から問題を見てみます。あるいは研究者として困ったら教師の立場から、問題をとらえなおしてみます。視点の切り替えが有機的に機能するようになると行き詰まりに穴が開きます。


こういう僕の経験は、いま仕事に行き詰っていたり、疲れてしまっている基金職員にとっても参考になるかもしれませんね。いろんな理由で行き詰まることもあると思います。行き詰るときには状況を見る視点が単一に固まってしまっていることが多いように思います。


まったく別のものを一度にやろうとすることには無理がありますが、自分にとって切実なテーマにいろんな視点や立場から迫ってみるというやり方をとると、仕事もうまくいくんじゃないでしょうか。


嘉数部長、ありがとうございました!
同時にいくつもの(別々の)ことをやるのではなく、
1つのことをいろんな角度からやるということなんですね。


ただその前提として、健康と体力を維持する必要がありますよね。
体力的に知的に精神的に負荷が大きいことには変わりないですから*2


そのためにも(?)こんな本を読み直してみようと思いました*3


走ることについて語るときに僕の語ること

走ることについて語るときに僕の語ること


これを読んだら走りたくなること間違いなしです。


佐藤可士和の超整理術

佐藤可士和の超整理術


僕の机の上の惨状(泣)を見かねた上司に薦めて頂いて読みました。
以来、仕事を有効に進めるためにも身辺の整理整頓を始めました。


話題が転々としましたが、機を改めまして基金の「広報」についても
このブログのなかで考えられたらと思っています。
そのときには嘉数部長から伺った話をまたご紹介したいと思います。

*1:現在は日本語試験センターに改組しました。

*2:話に飛躍が…

*3:またも飛躍が…