同期との晩餐で


今日は仕事以外の雑感です。


先週、外大時代の同期(+後輩1名)が久しぶりに一堂に会したのですが、
大学入学から8年を経た今、みんなの立ち位置はいろんな方向に展開していました。

1.ウルドゥー語専攻*1卒業、大学3年から考古学を専攻し、
インド・プネの大学院(考古学)を修了。次は博士課程進学を目指す。


2.ヒンディー語専攻卒業、大学3年から環境経済学を専攻、大学院(環境経済)
修了後、環境アセスメントコンサルティングを行う会社でSE職に就く。


3.中国語専攻卒業後、大学院(地域研究)進学。在学中に中国に留学し、
昨年9月から中国の大学院(公共政策)に入学。同時に環境コンサルティング会社で
継続的にインターン。今回の一時帰国時に日本の大学院に修士論文を提出し一区切り。


4.ポルトガル語専攻卒業後、日本のコンサルティング会社に就職、SE職に就く。
入社3年目で、早くも後輩の面倒を見る立場に。


5.スペイン語専攻卒業後、日本の出版社に就職。社会人1年目。
激務の営業職をこなしつつ、未来の編集者に向けて修行中。


6.台湾留学を経て、中国語専攻卒業後、国際交流基金
(ジャパンファウンデーション)に入社。日本語教育の分野で奮闘中(久保田)*2


はやくも2年目が終ろうとするジャパンファウンデーションの同期と年末に
大久保の韓国料理屋で忘年会をしたときも、お正月に実家に帰って、
高校の同級生10人と飲み会をしたときも、かつては同じスタートラインにいた
「同期」の異なる立ち位置での活躍ぶりに、何と言うか物思いにふけって
しまいました。高校の同級生のなかには大阪の病院でソーシャルワーカー
として働いていて、近い将来JICAの派遣で海外に行きたいという人もいて、
持ち場は違うなかでの親近性に驚いたりもしました。


話は戻ってその日、過去−現在−未来にわたる四方山話をしていると
1〜6のなかで1人だけ他の5人と違うね、という話になりました。
3番の彼だけ2足の草鞋を履いて、他の5人は研究にしても、
就職にしても履いている草鞋は1足、立ち位置は1つという点で違うと。


当然、3番の彼はたいへんだと思います。異国の地で留学生として
修士課程で学びながら、会社で働いているわけですから。一方で
特に2と6(久保田)は3番の彼の立ち位置をとてもうらやましい
と言いました。働くなかで出てきた興味や疑問を学術的に突き詰めて
考え、それをまた仕事にフィードバックすることが可能な立場にいる
3番の彼はいいな、と思ったわけです。


そんなことをつらつら考えながら最終電車で家に帰ったのですが、
考えてみると、基金にもそんな人は少なくないことに気づきました。


真っ先に思いつくのは日本語事業部長の嘉数勝美さん
僕は「嘉数部長は一体どんな生活をしているんだろう」
といつも不思議に思っていました。
時間に比してパフォーマンスが明らかに多すぎるんです!


そんな疑問を、昨年末、嘉数さんに直接ぶつけてみました。
談論風発、話題は転々として奇を究めた1時間半でしたが、
次回は、嘉数部長への突撃インタビューの様子を
少しだけご紹介したいと思います。

*1:外大生はみんな「外国語学部○○(例:東アジア)課程○○語専攻」という所属をもち、1、2年生のときは言語を集中的にやります。3年生からは専門科目の比率も高くなり、みんなそれぞれゼミに所属するようになります。

*2:8年前に大学入学した僕が2年目というのも象徴的ですが、外大生って4年間で大学を卒業してない人がほんとに多いです。今回集まった人たちは誰1人4年で卒業してません。