関西センターにだんじり現る


関西からこんにちは。
こちら大阪はまだ日中25度以上の暑い日々が続いていますが、
朝晩や日中吹く風はめっきり涼しくなり、秋めいてきました。


さて。日本の秋といえばお祭(きっぱり)。
関西国際センターが位置するここ、大阪府泉南郡田尻町でも、
毎年10月の三連休に田尻町秋祭りが開催されているのですが、
実はこのお祭、本部の人には知られていない、泉州ならではの
濃ゆい関西センター*1年中行事でもあるのです。


で、何をやるかというと…あ、私たちはあまり何もしないのですが(笑)、
田尻町だんじりやぐらが関西センターにやってくるんです!!!(拍手!<強制)


ん?だんじり?とひっかかったそこのアナタ。


そうです。
ときには負傷者が出てしまうほど盛り上がる、
かの岸和田だんじりで有名な「だんじり」でございます。
実はこのだんじり祭、岸和田だけでなく、泉州地域の各市町村*2
で開催されているんですね〜。大阪人である私も、大和川*3
を越えたことがほとんどなかったため知らなかったのですが、
岸和田人のみならず泉州人にとって一年で一番大事なイベントらしいです。


田尻町もれっきとした泉州地域、秋祭りといえばだんじりなのですが、
だんじりだけでなく「やぐら」も一緒に見られる、というのが、
田尻町ならではの大変有難〜い特徴なんだとか。
???ようわからんっちゅーねん、って感じですよね。
私も?だったので付け焼刃一夜漬け勉強してみたのですが、
まずそもそもだんじりですが、こんなんです。



で、やぐらはこんなの。



かっちょいいですよね〜、ね?
細かいちゃんとした違いはいろいろあるようなので気になる方は
調べていただければ、と思いますが*4
誤解を恐れず敢えて私が理解したところをそのままお伝えしますと、


だんじり地車):てっぺんに人が乗って(るにもかかわらず(笑))
猛スピードで走り抜ける(その流れで「やりまわし」をして人も
物(?)も痛い目にあう(でもきっとそれはオイシイこと(笑)))。


やぐら(櫓):2輪式(なので小回りはきく)。後ろの太鼓と周囲の笛衆
に合わせて、前方に乗ったおっちゃんが朗々と唄う(=音頭を取る)。


です。
やぐらも曳き回しという見せ場があって、そのときはすごいスピードで
回るんですが(遠心力で外縁のお兄ちゃんズはこけまくり引きずられ
まくってはりました)、何となく概ね「お囃子とともに練り歩く」と
いった感じがします。


二つ並べてみる(後姿)とこんな感じ。



なんとな〜く違い、わかります?


だんじりは昔の岸和田藩の勢力下、やぐらは紀州藩の勢力下地域で見られる
ものなんだそうですが、実は田尻町、昔は北側の嘉祥寺地区は岸和田藩、南側
の吉見地区は紀州藩、というように分かれていたそうなんです。
なので一つの町で嘉祥寺だんじりと吉見やぐらの二つが見られるという…
有難いお話ですね〜(-人-)ナムナム*5


今年は10月11日の宵宮に、このだんじりとやぐらが揃って、まずはやぐら、
続いてだんじりの順に関西センターにやってきました。やはり間近で見ると
すごい迫力で、関西センターで日本語勉強中の研修生たちも大喜び♪*6
みんなそれぞれ嘉祥寺ブラック吉見ブルーの法被を着て写真を撮りまくりました。



関西センターでの会(?)自体は、両代表の挨拶と研修生からの花束贈呈、
その後自由に交流会、という構成になっています。


まず挨拶。



関西センターの正面玄関前なのですが、「国際交流基金関西国際センター」
と書かれた提燈に注目!年一度の晴れ舞台に頑張って揺れてるなかなか可愛い
ヤツです。研修生人気もNo.5人気でした*7


因みに1位はやぐら(乗せてもらえるので)、2位だんじり(女人禁制且つお触り
厳禁が哀しいところ)、3位地元の子供(笑顔がキュート!)、
4位後述の研修生Kさんでした*8


花束贈呈はこんな感じ。




写真奥、右から2番目の研修生が、某国研修生グループに超人気
のKさんです。この日も後ほどキャーキャー囲まれて写真撮られてはりました。


この後の交流会では、来日したてでまだあまり日本語が話せない研修生も
多数いたにもかかわらず、あちらこちらで地元の人と盛り上がり、見渡し
たところ笑顔笑顔で、参加者なんと1,000名強、全員がめいいっぱい
楽しんでいたようです♪




閉めの吉見やぐらの曳き回し&お囃子を楽しんだ後、研修生みんなで盛大な
拍手&手を振って田尻町のみなさんを見送りました。


というわけで、長くなりましたが*9、日本のお祭りに関心がある研修生も
多いため、身近にそんなお祭りを体験できるばかりか、地元の人たちとも
交流できる貴重な場として、関西センターにとっても非常に大事な年中行事
田尻町秋祭り」のレポートをお届けしました〜!


みなさまも是非、日本のラテン大阪の更なるラテン*10
泉州は関西センターに、遊びに来てくださいね♪

*1:基金職員はこう略しますよね。地元では「国際交流センター」と呼ばれ続けて11年、タクシーの運ちゃんにも「国際交流センター」と言わないと連れてってもらえませんが(苦笑)

*2:泉州に村はありませんが。

*3:大阪と堺の国境(!?)その汚さで有名。

*4:というか私の説明は独断偏見に満ち満ちているので是非調べてください

*5:因みに関西センターは、関空に伴って造成された新しい地区、りんくう地区にあります。

*6:そして私も司会マイクを手に1人…いや、きっと表に出る出ないは別にしてその場にいた全員、血湧き肉踊ってました(はず)。)

*7:微妙…

*8:言うまでもなく(?)私の独断ランキングです(苦笑) 

*9:姉さん、長くていいんです。by 日米センターA

*10:遅ればせながらワタクシ、以前このブログでメキシコクリスマス死者の日レポを上げさせていただいたワタクシであります。