話題の横トリ、もう行った?


さて、10/1に発売された「をちこち」第25号にて、トリエンナーレが特集されておりますが、
蟹江も先日、トリエンナーレ に行って来ました☆


そこで、現代アートの楽しみ方について!、
以前美術館などでもボランティアをしていたというみかんさんに聞いてみました〜♪





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蟹江:この間、友人と一緒にトリエンナーレにいってきました。
自分も小さい頃、絵を描いたり、作品作ったりしていたので、面白くまわっていたのだけど、
友人から

現代アートってよくわからないなぁ、どう楽しめばいいの?」

といわれて、私もどう説明していいのか、うーん、とうなってしまったのよ。
例えば、鏡がひたすら割れていたり、ぬいぐるみがぽんと置かれている作品があるよね?こういった作品の見方ってもっとあるのかな?



みかんたしかに、ちょっと見ると取っつきにくいかもしれないよね。

でもまずは、一生懸命分かろうとして、難しく考えることないと思うんだ。

たとえば鏡のインスタレーション作品を見たとき――わー、何だろう?広い空間!しかも割られてる・・・、
ちょっと近くまで行きたいなぁ、床には破片が散らばってるけど、作家が来て割ったのかな。
あ、見てみてあそこに私たち映ってるよ〜、とか。
自由に感じてみたらいいんじゃないかしら。



蟹江えー、そんな単純に?



みかん:そうそう、で、なにか引っ掛かったり、気になったりしたら、ちょっと立ち止まってよく見てみたり。

何で17枚なんだろう、どんな作家なのかな、どこの国の人?これまでにも鏡の作品、作ってたのかな。ちょっと聞いてみよう/調べてみよう…、そうやって、少しずつ世界に踏み込んでいったらいいと思うんです。

全作品をじっくり見るなんてなかなか出来ないし、実は、当然といえば当然なんだけど、人によってどんな作品が気になるかって違うんだよね。

だから誰かと一緒に行くと、自分では気づかないこともたくさん発見できるのでおすすめ。特にトリエンナーレみたいなお祭りでは、わいわい行くのが楽しいんじゃないかな。




蟹江:そうだね、同じ作品でもいろんな見方があるかも。何かがちょこんと並べられた作品をみて、
私は、「この配置のバランスいいなぁ」とかそういうところ、見ていたけど、
友人は「私も、もしかしたら作れる、これ?アーティストになれちゃうかしら?」っていってました(笑)
恐れおおいですが。

あと、美術作品って『作品に手を触れないで下さい』と言われるのが、当たり前って思ってたんです。
印象派の作品が好きで、よく見に行くと、シーンとした静かなところでみるでしょう? 
反対に、現代アートの作品には、「触って感じてみてください。」っていうものもありますよね?それも現代アートの特徴なんでしょうか?



みかん::触れる展示かぁ、たしかに蟹江さんのいうとおり現代アートの面白さの一つかも!

物理的に「ハンズオン」できるという意味でもそうだけど、作家自身に触れられるのも現代アートの醍醐味だよね。

なにせ作家ご本人が私たちと同じ時代に(場合によっては同じ東京に)生きていたりもするわけだし。
ゴッホになんでヒマワリ描いたの?とは聞けないけど、横トリの出品作家だったら、実際に会って話すこともできちゃうわけですもんね。

あ、ということは横浜でも何か触ってきたのかしら?


蟹江::触ったというか、割れたというか、トリエンナーレのオープニングにあった、しゃぼんだまの作品!!あれは思わずしゃぼんだまをつぶしたり、はしゃいでしまいました。子どもが大喜びして遊んでたよね。




みかん:あっ、大巻さんの《Memorial Rebirth》、よかったよね〜!
しかも横浜って背景が海、空で、その景色×作品が合わさっていい味出してるのも魅力的。

同時代の作家、っていう話だけど、実は先日たまたまあるギャラリーで塩保朋子さんっていう人の作品を見たんだ。白い紙を細かく切り込んで天井から吊った作品。なかなかいいなと思って…よくよく見たら同い年でした!!それだけで親近感が沸いてしまったりね。



蟹江::確かに、「その時代の作家自身に触れられる。」これは現代アートならではですね。
自分が身をおいている現代をきりとったもの、として考えるとなんだか色々と作品の見方が変わってきそうです!



みかん:さて今秋は、横トリ以外にもジャパンファウンデーション主催の展覧会が2つ開かれています。


エモーショナル・ドローイング展
京都国立近代美術館
2008年11月18日(火)〜12月21日(日)

愛知県美術館(2009年4月〜)へ巡回予定。

アヴァンギャルド・チャイナ展

国立新美術館 8/20 〜 10/20

こちらは来週月曜日まで!その後、大阪の国立国際美術館へ巡回します。


いずれも現代アート、特にアジアの新進作家に触れられるまたとない機会。みなさんのご来場お待ちしています!