カイロに13カ国が大集合!『中東日本語教育セミナー』

みなさん、こんにちは。潮風です。
今日はカイロ事務所の日本語教育アドバイザー、Y先生から届いている中東日本語教育セミナーについての報告をお届けします☆

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8月29日と30日、エジプト・カイロで中東日本語教育セミナーが開催されました。今年で7回目の開催となったセミナーには中東諸国を中心に各地から日本語教師が集まりました。ちなみに今回の参加国はアラブ首長国連邦、イエメン、エジプト、カタールクウェートサウジアラビア、シリア、トルコ、モロッコ、ヨルダン、ケニアセネガル、日本の13か国。回を重ねるごとに参加国が増えてきており、日本語教育の広がりを感じます。


 中東日本語教育セミナーとは、主催者の謳い文句的には↓

中東各国の日本語教師が年に一度エジプトに集まり、日本語教育の知識を深め、教授法のスキルアップを図り、それぞれの現場が抱えている課題や取り組みについて意見交換・情報交換をし、ときには愚痴をこぼしあってリフレッシュする、そんな機会を提供するのが中東日本語教育セミナーです。

 とまあこんな具合になりますが、平たく言えば「一年間の垢を落としてリフレッシュし、また一年頑張ろう!」という日本語教師応援イベントです。ファイトーー!( ゚ロ゚)乂(゚ロ゚ )イッパーーツ!!


セミナーでは、毎年日本から講師の先生をお招きしてワークショップを行なっていただいているのですが、今年は広島大学大学院教授の迫田久美子先生にお越しいただきました。大学「教授」なんていうと、いつも眉間にシワを寄せて思索に耽っていそうな、なんとなく怖そうなイメージですが(って私だけ?)、とっても気さくな先生で(しかも美人!)終始和やかな雰囲気のセミナーとなりました。

ワークショップはこんな感じで始まりました。


S先生「アンニョンハセヨ!」
参加者「ん? アンニョンハ…セ…ヨ…」
S先生
「ネー、イゴスンヨンピルイムニダ」
参加者「イゴスン、ヨ…… イム、ニダ?」・・・(゚_゚i)タラー・・


S先生の口から飛び出したのは流暢な韓国語、一瞬戸惑う参加者もそこは現役の日本語教師、頑張ってS先生の韓国語についていきます。でも、悲しいかな(私)中年教師、思うように口が回りません、
イゴ、イゴシン、イゴスィン…( ̄Д ̄;;
ここ数年で一番の集中力を発揮して、何とか最後までついていきましたが、続いてS先生がおもむろに取り出したカードには、なんとハングル文字が…。もうわたしの脳味噌も限界です (___ ___ ;)尸マイリマシタ・・・。心の中で悲鳴をあげつつ、じーっとハングルを眺めていると、不思議なことが起こりました。あれっ、いや待てよ、あの赤ん坊がベッドに寝ているみたいに見えるのがヨンピル(鉛筆)で、平べったい郵便ポストみたいなのがモジャ(帽子)で…。


 小半時ほどで韓国語のデモ授業は終わりました。ホッと一息ついて、周りを見渡すと、みんな満足気な表情です。(すごいなあ〜)


 ほんの短い時間でしたが、デモ授業を通していろいろな気づきがありました。外国人が日本語を勉強するときどんな学習ストレスを感じるのか、彼らにとって仮名や漢字はどんなふうに映るのか、わからないときの不安と、それがわかる・できるに変わったときの達成感や喜び…。普段は教える側にいる日本語教師ですが、学ぶ立場に立ってみることで、学生の気持ちがよ〜くわかりました。


 その後、S先生の講演、参加者による実践報告などがあり、一日目のセミナーが幕を閉じました。ひさしぶりに脳味噌を活性化して、ちょっぴり疲れましたが、なんだか心地よい疲労感に包まれています。(*゚‐゚)・・セミナー参加者もまだ興奮冷めやらぬように、三々五々連れだって、喧騒のカイロの街へ消えていくのでした・・・☆★☆★
 みんな、また一年、頑張ろうね(o^∇^o)ノ