日本語オタク


職場のファイル棚にはってありました。

■日本語オタクといえば、

 漢字が趣味の研修生のことを思い出しました。

 昔、関西国際センター*1で日本語研修を担当していた頃、広島へ研修生たちを引率するという仕事がありました。

 平和記念公園に行ったり、厳島神社に行ったり、一見気楽そうなんですが、大人数(そのときは確か30人くらい)の大人をケガなく事故なく連れて歩くというのは、、集団行動の考え方とか、集合時間の感覚とか国それぞれなので実は結構気を使います。


 で、その出張の行きの新幹線の中で、一人の研修生と漢字クイズごっこになりまして。

   「Mさん、ばら*2、ってかけますか。」とか「さんご*3」ってかけますか。とか。

 
  ほとんどかけない日本人(=私)をうれしそうに眺める研修生。一方的に攻められる私。

  その研修生が「僕、自分の一番好きな漢字をかばんに書いたんです。」

  と自慢げに見せてくれたその黒いかばんには、、、




「犠牲」




と白のペンでくっきり書いてありました。

「犠牲はないよなー」って思う反面、私たちはどうしても意味にとらわれて、書道をやっている方は別だと思いますが、なかなか漢字の形に気がつくことがないのですが、このバランスを美しいと思える感覚はなかなかいいものだなと思ったような次第です。

Live at Blues Alley

Live at Blues Alley

*4
http://d.hatena.ne.jp/asin/B000009PO2

*1:http://www.jpf.go.jp/j/kansai/ 外交官公務員を初め各種専門日本語研修を行う施設です。

*2:答え:薔薇

*3:答え:珊瑚

*4:私を知っている人は、いつも同じCD聞いてるなーと思うと思いますが、、これほんとにいいですよ。