いよいよ始動!ヴェネチア・ビエンナーレ建築展2008


ジャパンファウンデーションWEBサイトでお知らせしましたとおり、
第11回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展の日本館コミッショナー五十嵐太郎さん*1に決定しました。


―出品作家は、 建築家石上純也さん、植物学者大場秀章さん―

本日11月9日(金)、国際交流基金(赤坂)の国際会議場では記者発表が行われています。



石上さんといえば・・・、先日から東京都現代美術館で始まった「space for your future―アートとデザインの遺伝子を組み替える」展*2に出品中。オープニングの日から早くもブログ上では次々に反響が綴られており、「おっ、これは何としても見に行かなくては・・・!!」(衝動的に)みかんも先週末出かけてまいりました。


出品されている《四角いふうせん》は


ふわり。


1tの巨大な四角いかたまりが宙に浮いているもの。美術館のB1〜3Fまでの吹き抜けのアトリウムに、ヘリウムガスによってちょっと歪なアルミの構造体が漂っているのです。各階のバルコニーから眺める人、B1Fから見上げる人、多くの来場者がぽかんと見とれていました。


感覚から思考まで、もういろんな部分が触発されます。是非、また見に行きたい。

mosaik的東京経験値

写真では伝えにくい作品でもあり、どこかに移設するのは容易ではないので、
この展覧会で見ることを強くお薦めしたい。

フクヘン。(ブルータス副編集長、鈴木芳雄のブログ)

実はこの日、偶然にも石上さんご本人が会場にいらっしゃったのです。某建築家に同行していたみかん、この《四角いふうせん》を体感しちゃいました!!通常は監視の方がスティックを持って、巨大なふうせんが隅に寄り過ぎないようにしたり、ゆーっくりと上下、左右に動かしたりと、絶えずふうせんを見守っていらっしゃるのです。


話によると、吹き抜け空間も、窓側は日が差し込むので温度が上がり、その温度の変化によってもふうせんが上がったり下がったり、動くのだそう。そして、実は思ったよりも軽い!んーー、コレは皆さん、必見ですよ。


みなさん、ぜひ週末に足を運んでみてはいかがでしょう?*3


その他にも、100通りの沢尻エリカを出現させたタナカノリユキさんやSANAA*4の《フラワーハウス》模型、フセイン・チャラヤンからカーステン・ニコライまで、建築、ファッション、デザイン、メディアアート、幅広いジャンルの作品が目白押し。



ヴェネチア・ビエンナーレ建築展日本館のテーマが「EXTREME NATURE - SMALL PAVILIONS -」と発表されましたが、最近のアート界、有機的な曲線、植物や細胞の生成を連想させる作品が気になっている人も多いのでは・・・?建築のように一見“ハード”な印象のものが生物学的な柔らかさを持っている、これがまたなんとも不思議な魅力を発揮しています。


本展覧会でも、ブラジルからエルネスト・ネト、パリの建築家ユニットR&Sie(n)+Dなど、展覧会サブタイトルにもある「遺伝子」を感じさせる作品が並んでいます。



記者発表で明らかになった注目の展示については、
後ほどこちらでも少ーしご紹介しちゃいます!!乞うご期待♪

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こちら、本日の様子です!来年のヴェネチアが楽しみですね^o^  
Photo(C)junya.ishigami+associates

*1:ジャパンファウンデーション定期刊行誌の「をちこち散歩」コーナーでは、10月号より五十嵐さん、束 芋さん、テッサ・モーリス-スズキさんの連載が始まっています。こちらをチェック。

*2:ジャパンファウンデーションも助成しています。お、チラシにも蝶々のロゴ、飛んでますよ♪

*3:来週の11/16の、フジテレビ art loverでも「SPACE FOR YOUR FUTURE」が紹介されます。午前4:25〜の放送ですので、みなさん早起きを^^; 

*4:妹島和世さんと共にSANAAとして活躍する西沢立衛さんも、「をちこち」の最新号19号]に登場。横浜トリエンナーレ2008へのカウントダウン連載として、総合ディレクター水沢勉さんとの対談を収録しています。