カラオケ日本語学習キャラバンinブラジル(この熱気が・・・「南米か!」 )(前編)


のっけからどどーんと、”あいのり”のラブワゴン?!のようなバスが登場しましたが、、、今日は、大好評につき去年*1に引き続き行われた「カラオケ日本語学習キャラバンinブラジル」事業について、サンパウロ事務所で働くわが同僚、タムタムからの報告をお届けします*2。(^▽^)/


来年(2008年)、日本からの移民が移住して100周年を迎えるため、 日伯交流年 として様々な事業が企画されるなど、今、大注目のブラジル。このブログでも、サッカーやサンバだけじゃない、かずかずの魅力を持つブラジルをお伝えしていければと思います。その皮切りとなるのが、カラオケキャラバン♪それでは、どーぞ!


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はじめて原稿を書かせていただくことになりました。サンパウロ日本文化センタータムタムと申します。いきなり話がずれますが、私、基金に入ってからこのタムタムの呼び名が定着しました。本人としては・・・まんざらでもありません。(・・。)ゞ


さて、今回記事を書かせてもらうきっかけとなったのは、今年で通算2回目となるイベント 「カラオケ日本語学習キャラバンinブラジル」 の終了報告のためです*3。冒頭にいきなり「カラオケ」とあるので「何のこっちゃ」と思う方が多いでしょうが、カラオケはあくまで手段であり、それを通じてブラジルの人たちにもっともっと日本語に興味を持ってほしい!というイベントなのです。少し堅苦しく書いてしまうと、こんな↓感じです。

「カラオケ日本語学習キャラバンは、ブラジル国内数ヶ所の拠点地域へ出かけて行き、ブラジルで日本語を学ぶ学習者の大多数を占める中学生・高校生および大学生の若者に対し、日本の若者の歌を通じて日本語を学ぶ楽しさを伝え、現場の先生方へは歌を通じた教授活動のデモンストレーションを行う。そして、また、あわせて現地で「ブラジルの若者による日本の歌カラオケコンテスト」(実質的な地方大会)を実施し、最終的に優秀者数名ずつをサンパウロで行う全国大会に招待する。」


これでよく分かりました、か?
ちなみに私は地方大会(サンパウロリオデジャネイロ・ブラジリア・クリチバマナウスレシフェ)の内、リオデジャネイロクリチバに出かけて行き、会場準備手伝いやカラオケコンテスト出場者審査を担当しました。二つの地域はとても対照的で、日系移民が比較的少ないリオでは出場者全員が非日系と言う珍しい光景でした*4。一方クリチバでは日系コミュニティがしっかり根付いており、出場者も日系の若者が多かったです。


ポップカルチャーというカテゴリー内で捉えれば、ブラジルでは(ブラジルでも)特に漫画やアニメ、特撮戦隊ものの人気が凄まじく、リオ大会の日はこちらのイベントと同日、同会場内の別ホールにてアニメ関連のフェス(=フェスティバル)が催されていたこともあり、フェス参加者がこちらのイベントに顔を出してくれたりと、若者*5パワー爆発で凄い熱気でした。会場準備中から既に、私はフェスの方のお手伝いと間違われ「早くそこの机持って行って!終わったら垂れ幕の用意頼むよ!」とこき使われてしまったことも、とても良い思い出です。(;^◇^;)ゝ


リオ大会終了後には会場でコメントを求められましたが、本当にもう、感謝の言葉しか出てきませんでした。こんなに日本のことに興味を持ってくれる若者達が沢山いるなんて・・・。


<楽しみに開始を待つリオの観客達>


クリチバでは、リオと同様に非日系の若者(特に遠く南部のポルトアレグレから参加してくれた人達)が会場を盛上げてくれ嬉しかったのですが、もう一つ印象的だったのは、会場でイベント前日に耳にした、日系コミュニティの若者達の奏でる太鼓の音。私が日本で聞いたものに引けをとらない素晴らしい音色でした。こうやって、世界各地で綿々と日本の文化が受け継がれていくんだなあと実感・・・。


<地元クリチバの出場者、及びポルトアレグレから駆けつけた出場者達>


こうして各地方大会には、多くの方々に参加していただきました。参加者数(概算)は次の通りです。

サンパウロ(2月24日)250名/リオデジャネイロ(2月3日)300名/ブラジリア(2月11日)150名/クリチバ(2月25日)200名/マナウス(2月10日)300名/レシフェ(2月3日)200名        

合計 1400名

各地へ出向いて行き感じたもの、「これ、いいイベントだなぁ」。
・・・と自画自賛してばかりもいられません。良い点もあれば反省点もあります・・・(つづく)
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現地でイベントに直接携わっているからこそ見えてくる、課題。
タムタムさんが感じた課題はなんだったのでしょうか???地方大会を勝ち抜いた出場者のみなさんによる全国大会の様子とあわせて、明日、お届けします。

*1:オレペコより:昨年の様子をリポートしたブログ記事はこちら。サポーターズクラブの記事はこちら

*2:オレペコより:ちなみにこの事業、たびたびご紹介している「動画スクウェア」同様、社内での新規事業コンペである「先駆的・創造的事業」から生まれた事業です。

*3:ポルトガル語では「CARAVANA DE KARAOKÊ BRASIL 2007」です。当センターのサイト内に(ポルトガル語のみですが・・・)公式ページがあります→こちら

*4:ブラジル特にサンパウロでは日系移民の方がとても多く、町で日本人顔の方々と擦違うことは日常茶飯事です。ブラジルには他にも日系移民の多い町が多くあります。

*5:私は青年から既に中年の域に差し掛かっていますので、たじたじでした。