三富とオレペコのファッションショー体験記!
“ファッション”と聞いて皆さんはどんな国・地域を思い浮かべますか?おそらく多くの人はパリとかミラノとかNYとか・・・アジアの都市を思い浮かべる人はいないんじゃないでしょうか。でも、実は世界のトップコレクションでも最近はアジアンなデザインが取り入れられたりしていて、“アジア発”のファッションは今、非常に注目を集めているのです。
そんな中、アジア5カ国(タイ・フィリピン・マレーシア・インドネシア・インド)から今をときめく若手トップデザイナー5人をお招きし、日本のファッション関係の方々と交流をもっていただくとともに、ファッションショーを開いてもらうおう!というのが今回の企画:ASIA5×DOREME! だったわけです。こりゃあおもしろそうだ、ということでブログチームとしても取材に行くことになったわけですが・・・
オレペコ:いやあ、素敵だったよね。印象に残っているのは最先端のデザインでありながらどこかアジアを感じさせる点。特に、フィリピンのローレンさんが素材に多く使っていたシルク*1とか
マレーシアのノールさんの、ロウケツ染めの色合いがなんとも美しい、アオザイのようなデザインのパンツスタイル、リゾートで着たいようなふわふわしたドレスが印象に残ったなあ(右二つ)。三富さんは?
三富:私はタイとインドのデザインが印象的でした。ショーの最初に登場したタイのアーチャワサミットさんの作品は、やわらかな素材感がとても素敵でした。
中古品の男性用のシャツを解いて、それをまた縫い合わせて女性用のドレスに加工していたインドのシャルマさんの作品もすごく斬新でした(右端)。また、モデルさんが身に付けていた小物が全部黒で塗装された自転車のベルの指輪やランチボックス型のバックであったりと、一見簡素なデザインであるにもかかわらず、ガチャガチャ・ザワザワとした“都会の喧騒”のようなものを感じさせるところは、これらの素材がマーケットで購入された中古品であるという背景や、「現代の物質的文化への抗議を暗にほのめかしている」というように、デザイナーの強い主張が反映された作品だからでしょうか。
オレペコ:それにしても、これだけいろんな国のデザイナーが,単にショーを行うだけじゃなくて、数日間一緒に過ごして日本のファッション事情に触れる機会がもてるって基金ならではの企画だよね。今後もどんどん開催してほしいな。
三富:いろんな人々との触れ合いが、創作活動において新たなインスピレーションを生み出すんでしょうね。
また、日本にいる私たちにとってもアジアのファッションの違った一面を知る良い機会でしたよね。当日はドレスメーカー学院の学生さんたちもたくさん来場されていたので、これからの日本のファッション業界を担う若い学生の皆さんにも、何かしら得るものがあったのではないでしょうか。
オレペコ:実は既にこの事業についてブログで紹介してくださっている方も何名かいます*2。今後の広がりに注目!ですね。ちなみに、このファッションショーについては、遠近の2007年4月号や新しくオープンする動画スクエア*3でも詳しくご紹介しますのでお楽しみに!