アジア各国の漫画家がJFに集結!



三富です。
だんだんと冬らしい気候になってきましたが、外気とは対照的な熱いイベントの報告です。


先日、と言っても10月28日(土)とかなり前になってしまいましたが、討論会「アジア漫画展―アジアの若者文化」@JF国際会議場に行ってきました。


各国の若者文化について熱く語る漫画家と、それに熱心に聞き入る参加者に、空調が作動しないというハプニングも手伝って、会場は熱気ムンムン。会場の参加者からはたくさんの質問があがり、アジアの若者文化や各国の漫画文化について活発な討論がなされました。


    ←ンです。
   (違うアングルから)こちらもンです。→ 


今回は、漫画家の方々からの若者へ向けたメッセージをご紹介しまーす。


若者への期待と不安の入り混じった言葉は中国の夏さんから。

我々には、これから国の文化の発展を担う若者への大きな期待がある反面で、未熟な若者が文化発展の中心的な担い手となることの危うさを心配する気持ちもある。
また若者自身にも、グローバリゼーションの影響から多様化する文化にどのように対応すべきか迷い、また多様な文化のなかで自分にふさわしい文化を見つけることができないという葛藤もある。
自国の文化を守り、さらに豊かにするためにも、若者には自分にふさわしい文化を見つけてほしい。


インドのバネルジーさんからは、

社会のネガティブな問題にとらわれず、常に前向きに、スピード感をもって、これからの将来を進んでいってほしい。

と、熱のこもったメッセージをいただきました。


最後に、日本のこうま・すうさんからは、些か神妙に、

現実社会には夢や希望を見出せないという絶望感が、若者のゲームなどのバーチャル世界への逃避を助長しているように思えます。世間一般では、これらの若者を一方的に“ダメな存在”と見なしていますが、たとえバーチャルな世界であっても、実にたくましく生きている若者の姿をユーモアを交えて描いているのが、今回の作品です。

ちなみに、そんなこうまさんの作品の一つがこちら。

殴られても殴られても、ゲームの中の登場人物のように、決して怯まない若者を描いています。


漫画展(原画展)は21日より茨城県を皮切りに、国内を巡回します。
巡回スケジュールはこちら↓
http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/comic/exhi11_na.html


皆さんもぜひ足を運んでみてください。