メキシコの、今更ながらクリスマス その2

こんにちは、中島です。
昨日お送りしました、杉本さんのメキシコオモシロ漫遊記−クリスマス〜東方の三博士篇ですが、今日はその第2弾をお届けします!*1

其ノ参。これが私的には一押し!(笑)
世界各国いろんなサンタクロースがいるようですが、メキシコでは、後から入ってきたサンタとは別に、東方三博士がサンタクロースのように子供にプレゼントをくれるんです!
確かに彼らはキリスト生誕に際し、黄金・没薬・乳香を捧げ物として持ってきますが*2


…うーん、ってことはメキシコの子供はみんなイエス・キリストなん!?(笑)



しかもですね、「サンタとは別に」と書いたとおり、25日にサンタからのプレゼントをもらって、

1月6日*3には東方三博士からのプレゼントをもらうんですよ、メキシコのお子ちゃまたちは!



つまり2度も!!



……ええなぁ〜。*4




そのプレゼント。

こっちって、プレゼントの中身を見せたいらしく、プレゼントのときの包装って、板の上にモノが見える状態で載せて、それをビニールでくるんでリボンかけるんですよね。
こんな感じで。
何でもかんでもこうするんですよ。ワインも立てて板付きビニールパック包装するし、ミキサーとかコーヒーメーカーとかの電化製品も板付きビニールパック。
ちゃんと化粧箱に入ったものですらこうやもん。

スーパーに板付きビニールパックがされたいろんな品物が所狭しと並んでる、12月から今にかけてはそんな状況が見られます。



あと、5日の夜は、ロスカというドーナツ状のパン
をみんなで食べます。

好きなとこを切って食べるんですが、自分のパンの中にイエス・キリストの赤ちゃん人形が入ってたら、その人は「負け」で、2月2日のろうそく祝別の日に、全員分のタマーレ(ちまきみたいなメキシコ料理)を買ってこなあかんのです。

写真にアップで写ってるのがその赤ちゃん人形。これねー、パンの中に1個だけ入ってるんかと思ったら、わんさか入ってて、出るわ出るわ…私なんか2つも引いちゃいましたよ。

みんなで自分の分だけ買ってくればいいんじゃ?状態(苦笑)



そんな素敵に競合する(?)サンタと東方三博士ですが、地位的には後者の方が勝っているようです。従って(?)お子様たちは東方三博士からのプレゼントの方がたくさんもらえて豪華なんだそうです。
街中にはサンタ&東方三博士を上に乗っけた、こんなタクシーも走ってます。
夜は下からライトアップされてて怖い…。
この並びやとまるでサンタが他の三博士を従えているようですね。

こうやって4人まとめて見ると何だかごちゃまぜでようわからんくておもしろいです(笑)。

1人は真冬の服装で、残り3人は中近東の格好やし。お気に入りです。
何回もタクシー止めてメキシコ人の笑いを誘いながら激写いたしました。満足。



因みに、プレゼントのおねだり方法ってのも両者で違いがあるらしく、
サンタの場合は欲しいものを書いた手紙を風船にくくりつけて飛ばして、
三博士の場合は手紙を靴の中に入れておいとくんだとか。


いずれの場合も両親はあの手この手で手紙の中身を探るべく知恵を絞りはるんだそうですよ。
なもんで三博士の日は子供が寝てから靴の中の手紙を確かめてお店に買いに走る親のために、おもちゃ屋さんが夜通し開いているんだそうです。すごい。

しかも、どうやら必ず子供が欲しいものリストに載ってるものをプレゼントせなあかんらしいです。…子供によっては2枚に渡るリストを作る子もいるそうなのに、大変ですよね……。


やっぱりメキシコの子供になりたい〜っっっ!


ってのが結論でした。

あ、読者プレゼント買い損ねた(ごめんなさい)んやけど、ロスカの中におった赤ちゃん人形ならいくらでもあるからあげるわ。



…って、いらんか……いらんな…。



ロスカ自体を空輸できればよかったんやけども。ごめんね。

おあとがよろしーようで。

*1:前回のあらすじ・・・メキシコのクリスマスは、目隠しをしてちっちゃな子供から叩き割り、中から出てきた日本語能力試験の会場が馬小屋で、家の中は感動的なんだそうです。そこに東方の三博士がやってきて・・・(嘘)by N

*2:関係ないですが、私、その昔学校のクリスマス・ページェントで黄金を捧げ持つ赤い博士役(何でこの博士かっていうと、一番に入場する、即ち一番目立つから(笑))をやりました。高3の12月、受験直前に、推薦組に混じって1人何やってたんだか…(笑) 

*3:三博士の日のプレゼントは1月6日って書きましたが、正確には1月5日の夜。まぁ、お子様が見るのは6日になってからなんで、間違いやないんですが、おもちゃ屋さんとかが夜通し開いてるのは5日の夜ってことになりますね。

*4:バーバー・ハーバーのごとし。メルヘん。 by N