秋の夜長に癒し系…ロボットとマダガスカル音楽

ベトナムのニャーさん、バトンタッチありがとうございます!
蕗です。文化事業が頻発している秋真っ盛りの生活文化チームでは、繁忙期を迎えています。
今日はそんな我が生活文化チームの最近の事業から、2つのトピックをお伝えします!

ニャーさんの記事にもあった癒し系ロボット、パロ。こちらは生活文化チームが主担当で行なった日本文化紹介派遣主催事業の一環でした。人と共存するロボットとして開発されたパロは日本の科学技術とロボット文化を紹介しながら、ベトナムシンガポールブルネイ、そしてパキスタンとアジアを4カ国巡回しました。開発の第一人者である産業技術総合研究所の柴田崇徳専門家および川口幸隆専門家、そしてパロさん、長旅お疲れさまでした!
この事業は9月28日〜10月9日まで12日間の期間で行なわれたのですが、その前に、生活文化チームにもパロさんがやってきました。
アザラシ形のパロは、話しかけられたり、なでられたりすると、首や足を動かして喜んだり、気持ちよさそうに目を閉じたり、甘えた声で鳴いたり♪

その様子を少し…




お食事中です。充電器はなんとおしゃぶり式。お目目をつぶってかわいすぎです…!


寝る…

あ、起きた。


そして、パロとの楽しい遊び方★(T橋さんの場合)


すぐにすっかり仲良し☆


…というのは、ほんの一例にすぎませんが、楽しみや安らぎ、癒しを与えるセラピーロボットとして日本のみならず世界各国の小児病棟や老人ホーム、教育現場などで大活躍しているようです。日本が誇るロボット文化、アジアの人たちにはどのように映ったのでしょうか。


そしてそして、癒される音楽をご紹介!皆さんはマダガスカルの音楽や楽器はご存知ですか??
今回、7月23日から8月6日にかけて文化人招へいプログラムにてマダガスカルの弦楽器ヴァリハ演奏家、歌手、作曲家、そしてヴァリハ研究家でもあるJean-Baptiste ANDRIANARIMANANAさん(通称:ザンバさん)が来日されました。

7月30日には東京大学「グローバル化の中の伝統文化:マダガスカル音楽の現場から」と題したセミナーも行なわれました。
グローバル化が進む中で、ローカルな文化的側面が軽視されていることへの問題提起をはじめ、地域ごとに独自のテンポやリズムがあるという話や、そしてマダガスカル音楽の未来についてなど、広く、深くお話くださいました。もちろん楽器の演奏や観客の皆さんが一緒になって歌う場面も。

日本では東京、大阪、京都とまわり、多くの音楽関係者との交流もありました。(掲載:琴奏者山本亜美さんの8月18日の日記民の謡 京都三条店さんのブログ

「をちこちMagazine」には民族音楽評論家である北中正和さんによるインタビュー記事も掲載されていますのでぜひご覧ください。


マダガスカルは「音楽の島」であり、日常生活と音楽は切離せない関係だとお話されたザンバさん。日本でも、電車のドアが閉まる時のメロディーや横断歩道を渡る際の鳥の鳴き声など、日常生活でも溢れている「音」を感じたようでした。
滞日をとおして、日本の音楽教育が充実していることを学んだこともあり、今後は、次世代の音楽教育に関わりたい、日本の琴とマダガスカルのヴァリハを合わせたような楽器を作りたい、という夢が見つかったとのこと。今後のご活躍が楽しみです!

次は、はーにゃです。よろしくお願いします!