サイエンスアゴラ2006に行ってきました。
以前告知していたとおり、
11月26日(日)に、お台場で行われたサイエンスアゴラ2006*1に新旧ブログチームが参加しました!
数あるプログラムの中で、一際異彩を放つid:argさん主催のワークショップ「研究のより良いウェブ情報発信に向けて」において、(手前味噌ですが)ウェブの特性を活かし、既存の資源を利用した(今のところ)成功しているケースとして基金ブログチームの取り組みを報告させていただいたのです。
三富(以下、三):当日現地に赴いたのは第1期ブログチームメンバーの中島さん、新チームからは三富と潮風。もともとARGさんがJFに訪問された時にお誘いいただいたお話。「サイエンス?」「アゴラ?」と訳もわからぬまま、「ちょっと面白そうだなぁ」と安易に参加を承諾したものの、まだ新ブログチームがスタートして1ヵ月。何を喋ったらいいのか、当日ワークショップ開始1時間くらい前まで、半狂乱で会場付近の某ファーストフード店で打ち合わせしてましたよねぇ。
潮風(以下、潮):そうそう。私も自己最高のサイエンス知識「木星の月の数は6つ」さえ、大間違い…*2というほどの科学技術には疎い身。2時間前に会場に乗り込み、場の雰囲気に慣れようとしたら、見事逆に2人して飲み込まれちゃいました。
三:本番では、まず最初にARGさんがウェブ発信について、3段階(開始・運用・終了)に分けた各サイクルについて、具体的な事例を交えつつお話された後、JFブログチームに任された時間は30分。そのうちの大半を一人で喋り倒したのは中島さんで、新チームメンバーは後半の3分弱で現状についてのタドタドしい説明のみ。私にいたっては、震える小声で自己紹介だけの、ワークショップ中、総発語数十数語という大変お粗末な姿を曝してしまったのでした・・・公式デビュー戦いきなりの黒星スタートです。
潮:私も三富さんからマイクを受け取った後の記憶がほとんどぶっとんでます。まぁでもなんとか、JFのブログのここまでの道のりと目指すものを伝えようとしました。
また、発表後の意見交換の場では、参加者の方々からいただいた意見で、ブログを運営していく上での新たな課題が見えたり、また自分達が認識していなかったJFブログの特徴の発見もありました。
例えば、新チームとして取り組むべき課題の1つとしてアクセス数の増加をあげていたのですが、それに対して参加者の方から
情報発信のツールを評価することは大事であり、また難しい。アクセス数という数字だけではその価値が正確に映し出されているのだろうか。単純に数字を伸ばすだけでは、記事の質がはかれないのでは?
アクセス数の中に検索してたまたま見ている人、繰り返し見てくれている人がいるのではないか?
記事への関心として、TBやコメントを参照できるのではないか
などの意見をいただきました。
確かに、たまたまこのブログを発見してくださった人が「面白い」と感じてくれることが一番大事ですよね。数字をあげるために内容を充実させるのでなく、内容が充実したら数字が上がる、、課題解決だけを目指すとこんな根本的な認識すらずれる可能性がある、、と気づきました。まだまだ未熟者です。
三:本当に。今までは単純なアクセス数の増減に一喜一憂していましたが、まずは読者の皆さんが興味を持って読んでくださるブログ作りに専心しなくてはいけませんね。
その他にも、
担当者交代に際して、運用マニュアルなどは用意されているのか?
といったご質問もいただきましたが、実は「運用マニュアル(部外秘)」的なものは全くなく、引き継ぎに際して、一度新旧メンバー+情報センター部長・次長が集まった際に、ブログ設立の経緯や基金ブログのコンセプトなどについてのブリーフィングを受けただけ。それで、後はご自由に☆というのが基金ブログチームのやり方なのです。
マニュアル云々というよりも、むしろ「地球を、開けよう」というブログのコンセプトや、“若手職員の目線で、基金事業の魅力を、延いては国際文化交流の魅力をわかりやすく伝えていく”というビジョンをしっかりと受け継ぐことが大切なんでしょうね。*3
そして、トラックバックを通じたウェブ上のコミュニケーションも確かに重要ですが、こうやってface to faceで、基金ブログの読者やまた基金ブログを知らない人々と話をする機会を持つことの重要さや面白さにも改めて気づかされました。生来インドア派の私ですが、もう少し積極的に外に出て行こうかなぁ、なんて・・・
潮:そう。そして予想以上に私たちの取り組みに注目してくださっている方がいることを知って、これからブログを続けていく上での大きな自信にもなりました!
三:ワークショップ冒頭で、ARGさんに「独立行政法人としてありえない、感動的なブログ!」とご紹介いただいて、正直照れちゃいました。また、第1期の先輩たちが創り上げたブログの火を途絶えさせてはならない、というプレッシャーも感じますね。
潮:まさに。今回のような機会を与えてくださった上、誉めていただいて…。嬉しいと同時に、2期目として奮い立ちます。ぶっちゃけ、ブログチームに志願したときはそんな特異&注目されている事業だなんて思っていなかったわけですが、私たちが伝えたい文化交流の魅力以外に、このブログを通じて「一見分かりにくい事業やお堅い組織」*4を素直に伝えることができるのであらば、全力でがんばるしかない!!と。
三:私もこれから、ガツガツ国際文化交流の魅力・JFの魅力を発信していきたいと思います。
潮&三:みなさん、今後の新ブログチームに、ご期待くださーい。
*1:11月25日(土)〜27日(月)まで、お台場で行われていた独立行政法人科学技術振興機構主催のサイエンスコミュニケーションのイベント。およそ10の会場で、「“米村でんじろうサイエンスプロダクション”によるサイエンスショーとSqueakコンテスト」や「SFによる科学コミュニケーション―『日本沈没』を題材に」といったシンポジウムや講演会、ワークショップや映像体験までさまざまな催しが行われていました。ちなみに、サイエンスコミュニケーションとは、科学のおもしろさや、科学技術をめぐる課題について、多くの人々に伝え、共に考え、人々の意識を高めるような活動の全て総称のこと。
*2:本当は木星の衛星の数は63だそうな。当日三富さんに自慢してたのに、全然違う
*3:会場でのARGさんの発言の受け売りですが、身に染みました。
*4:自らこの表現もナンですが
*5:懇親会で歓談するARGさん、中島職員、三富職員